内と外
内と外
阿頼耶識に願望のイメージを刻因する時、ともすれば、人は利己的になり過ぎる危険性がある。日常において、人が、他人の都合に配慮せず、ただ自分の利益のことのみに執心していると、対人関係において、外部から冷たい反応がやって来がちとなる。
すると、恐れの感情が、その人に生じ、そのマイナスの気分が、阿頼耶識に影響を及ぼし、その人の願望の達成を邪魔することになるのだ。内に押し込んだ意識は外に押し出され、外へ押し出した意識は内に押し戻されるのだ。それが、阿頼耶識の原理である。
すなわち、阿頼耶識にプラスのものを入れれば、プラスのものが押し出されてきて、あなたはそれを体験する。そして、世間に対して、プラスのものを与えれば、プラスの思念が阿頼耶識に与え返されるのである。動と反動は宇宙の法則として働いているのだ。